2013-06-27(Thu) 15:03
息が詰まるやうなこの小さき町の片隅で
崇高なる書物の内に響き渡る叡智の羽音だけが
おれの精神(たましい)に安らぎと尊厳を与える。
ああ、だが、きみよ、
おれの運命の女よ、
静謐な賢者の柩をこじ開けて
その馨しき禁断の蕾が零れ落ちるとき、
陰鬱な戀の火焔が揺蕩ひて
狂はむばかりの堕落へとおれを追ひ立てるのだ。
スポンサーサイト
コメント
息が詰まるやうなこの小さき町の片隅で
崇高なる書物の内に響き渡る叡智の羽音だけが
おれの精神(たましい)に安らぎと尊厳を与える。
ああ、だが、きみよ、
おれの運命の女よ、
静謐な賢者の柩をこじ開けて
その馨しき禁断の蕾が零れ落ちるとき、
陰鬱な戀の火焔が揺蕩ひて
狂はむばかりの堕落へとおれを追ひ立てるのだ。